愛されるイタリア定番トマトソースパスタ「SPAGHETTI AL POMODORO」レシピ

🍅 イタリアのパスタといえば、やっぱりトマトソース「サルサ・ディ・ポモドーロ」!

トマト、バジル、オリーブオイル、パスタという地中海のイタリア食材が入った定番の家庭料理です。

家庭で作るのも簡単!誰もが作れるトマトソースのパスタを作ったある日、イタリア人の夫に、こんなことを言われました。

「あなたのトマトソース、愛せない(笑)。」

ちょうどその頃、トマト缶のメーカーを変えて、なんとなく味が決まらない日々を送っていた私はその日、心に誓いました。

「愛されるトマトソースを作ろう」と。

愛されるイタリア定番トマトソースパスタ「スパゲッティ・アル・ポモドーロ」

私だけでなく、世界中で人気のトマトソースのスパゲッティ、もっとおいしく作りたいと思う方はたくさんいるのではないでしょうか。

手軽に買ってきたトマト缶で、誰でもイタリアのマンマの味が家で作れたら!その思いで何度も試し、イタリア人の夫にダメ出しをされながら簡単!美味しい!レストランの味になるレシピを考えました!

簡単に作れるトマトソースパスタ「パスタ・アル・ポモドーロ」は、素材の質と作り方の手順がとても大事なポイント。

我が家の愛されポイントをもとに、美味しくてヘルシーなイタリア産オリーブオイルと家庭で作りやすいトマト缶を使って、簡単!美味しい!トマトソースの作り方をご紹介します。

イタリア定番トマトソースパスタレシピの工程

ヘルシーな料理作りにおすすめのトスカーナ産オリーブオイル

レシピ材料(2人分)
オリーブオイル 40g(大さじ4)
にんにく 1片
玉ねぎ 40g
小さじ1/4
裏ごしトマト 350g(ホールトマト水煮缶の場合400g)
バジル 3〜4枚(なくてもOK)
スパゲッティ 160〜200g
パスタを茹でる粗塩 大さじ2
3ℓ

調理時間:約20分

イタリア定番トマトソースパスタレシピの材料

ステップ ①

にんにく、玉ねぎは、みじん切りにする

ポイント:にんにくは芯を取り除き、みじん切りにすると臭みが残らない。

イタリア定番トマトソースパスタレシピ・ステップ1

ステップ ②

鍋にオリーブオイルとにんにくを入れ、弱火にかける。

ポイント:油の温度が下がるので、にんにくがきつね色に色づくまであまり混ぜない!

イタリア定番トマトソースパスタレシピ・ステップ2

ステップ ③

玉ねぎと塩を加え、弱火で水気がでてくるまで炒める。

ポイント:ここで塩も加えることで、玉ねぎの水分が早く引き出せ、砂糖を加えなくても甘みのあるソースになる。

イタリア定番トマトソースパスタレシピ・ステップ3

ステップ ④

裏ごしトマトとバジルを加え、弱火で15〜20分煮る。

ポイント:ホールトマト缶を使う場合は、ざるで裏ごしてから」加える!ソースの表面にぷつぷつと穴があいて、粘りがでてきたら煮詰め完了!

イタリア定番トマトソースパスタレシピ・ステップ4

ステップ ⑤

水3ℓを沸かして粗塩を加え、再び沸騰したらスパゲッティを茹で、トマトソースとあえる。

ポイント:仕上げにオリーブオイルとすりおろしたパルミジャーノチーズをかけるのがおすすめ!

イタリア定番トマトソースパスタレシピ・ステップ5

愛されるトマトソースのポイント:煮込み時間

こんな調子でトマトソースを作るようになって、しかも愛されるトマトソースなので、いつもの鍋で多めに作って保存しておこうと思ったら、まさかの失敗!愛されない味になった経験があります。

そこで気づいた、おいしいコツは、「20分以上、煮ない」こと。

小さい鍋でたくさんの量のトマト缶を煮詰めようとすると、煮詰まるまでにどうしても時間がかかります。そうすると、煮込んでいるうちにニンニクやトマトの風味が薄くなり、味がボケてしまいます。だから、煮込み時間は、長くても20分まで!長く煮ると、どんどんトマトの自然の風味が奪われ、味が薄く感じるようになるので、トマトソースは少しずつ作るのがオススメ!

たくさん作りたい方は、鍋の大きさを大きくしてくださいね。ちなみに私は、2人前なら20cmの鍋、4人前なら28cmの鍋で作ります。

愛されるトマトソースのポイント:煮込み時間

豆知識 ①:トマトソースにコショウはダメ?

結婚当初、見た目が素敵かなと思って何気なく、トマトソースのパスタを皿に盛った仕上げに、黒コショウをかけて食卓に出したことがあります。

「トマトに黒コショウってありえない。」と突然、夫が辛口コメント。

「トマトソースに肉が入っていたら合うと思うんだけど、ただのトマトソースには合わないよ。それならアラビアータみたいにペペロンチーノでしょ!」と。

この発言は、夫婦喧嘩の末、私の糧となりました。

このコショウ問題ですが、今回のソースにバジルを入れないで、赤唐辛子をにんにくと一緒のタイミングで入れたら、アラビアータソースになります。そしてバジルの代わりにオレガノも合うし、イタリアンパセリも美味しいです。でも黒コショウはダメ!コショウ好きならパンチェッタとかサルシッチャとか、肉を入れたトマトソースを作るとイタリア男に邪魔な発言をされずにすみます。

余談ですが、日本のナポリタンは、この理念に合っていて、こしょうOKのパスタだと思います。

イタリア定番トマトソースパスタレシピ・豆知識 ①:トマトソースにコショウはダメ?

豆知識 ②:味が決まるソースを作るには

トマトの味が決まらないのは、トマト缶がイマイチだから!とあれこれ試してみるものの、どうもパッとしない味で悩んでいた、以前の私。

ならば砂糖を入れて甘味を足そうか、にんにくを刻んでみようか、もしくは玉ねぎを増量してみようかと作ってみたら、ビックリするほど玉ねぎ臭のトマトソースになったこともありました。

確かにトマト缶に味の違いはあるけれど、色々と試して見つけたポイントは、まずトマト水煮缶は裏ごしすることでした。裏ごしすることでトマトが均質な状態になって、味もなめらかでもっと美味しくなります。トマト缶のメーカーをあれこれ変えるより、これをやったほうが良い!と思うほど。

私は、「パッサータ」というすでに裏ごしされたトマトの瓶詰めを買うこともあって、裏漉しが面倒な方はこちらもおすすめ!

そしてもうひとつが、にんにくと玉ねぎのダブル使い!おいしいポイントは、「同時に入れないこと」です。にんにくを炒めてから、玉ねぎを加えると、にんにくの香りと玉ねぎの甘みでおいしいトマトソースになります。最初からにんにくと玉ねぎを入れてしまうと、にんにくが玉ねぎの水分を吸ってしまい、にんにくの香りが残らないのでご注意を!

ちなみに家に玉ねぎがない!という時には、にんにくはみじん切りにしないこと。余計なトマトの水分を吸ってにんにくの香りが消える羽目に。それなら丸ごとを手で潰してオリーブオイルと火にかけてトマトと煮た方がよっぽどマシ!そのくらい、にんにくってやつは鍋の中ではデリケートで、香りを出して美味しくしてくれるか、イマイチな仕上がりになるかを左右するので、気をつけてくださいね。

イタリア定番トマトソースパスタレシピ・豆知識 ②:味が決まるソースを作るには

豆知識 ③:トマトソースのパスタが余ったら

買ってきたトマト缶を作り比べたいとき、何回も作って腕をあげたいときにおすすめのひと皿「オムスパゲッティ」。

作りすぎて余ったトマトソースのスパゲッティは、冷蔵保存しておいて、翌日、オムレツを作って「オムスパゲッティ」にするのもオススメ!トマトソースが美味しくてヘルシーなので私は、お弁当にも入れたりします。卵で包むのでオムスパゲッティはフォークで食べれず、「イタリア人はスパゲッティにスプーンを使わないのに、スプーンで食べなきゃいけない唯一のスパゲッティがあったなんて!」と、毎回ブツブツと夫に言われますが。

意外な美味しさがあるのでこちらもお試しを!

イタリア定番トマトソースパスタレシピ・豆知識 ③:トマトソースのパスタが余ったら

まとめ:味噌汁のように愛されるトマトソース

「トマトソースはイタリア人にとって味噌汁でしょ!」と日本でよく言われますが、イタリア人の妻として日本で暮らして思うのは、たぶん味噌汁より食べる頻度は少なめかなと。

味噌汁と違って、毎日、こればっかりは食べない。

でも旅先から戻った時、家でほっとしたい時、いつも欲しがるのは、トマトソースのパスタだったりします。頻度は違うけれど、感覚としては味噌汁と同じで、家に帰ってほっとしたときに食べたいメニューのような気がします。

愛されるイタリア定番トマトソースパスタ「SPAGHETTI AL POMODORO」レシピまとめ

それならばトマトソースが、自信を持って作れて、愛されるソースでなくっちゃ!と思います。このレシピで作るトマトソースは、スパゲッティだけでなく、生パスタを合わせるのもおすすめです。

おすすめの生パスタは、トスカーナ州の「ピチ」という手打ちうどんに近いパスタ。プーリア州のオレキエッテ、マッケローニも合います。トマトソース作りの達人になったら、次は生パスタ作りにも挑戦してみてくださいね。

時々、ほめられ、時々、文句を言われながら「イタリア人にイタリア料理を作る」日々を過ごして早20年以上になる私が、家族の味覚を頼りに、やっと見つけた愛されるトマトソースのレシピ、作ってみてもらえたら嬉しいです!

パスタ教室 トマトソース