
🥚 生クリームが入らないのにクリーミーなカルボナーラを自宅で簡単に作りたい!その気持ちがあるならば作ってみてください。
「混ぜるだけ!うちの本格カルボナーラ」を。
ローマの定番パスタ料理であるカルボナーラは、卵とチーズを乳化させて作るシンプルなパスタ。
シンプルゆえ、コツを知らないと失敗します。
でもコツを覚えたら、混ぜただけなのに感動!クリーミーなカルボナーラが誰でも作れます。
イタリア人と結婚した私が、たくさんの失敗を繰り返し、たどりついたのがこの「混ぜるだけ!うちのカルボナーラ」レシピです。
大人も子供も!簡単に誰でも上手にできる!失敗しないクリーミーな魔法の濃厚カルボナーラの作り方をご紹介します。

イタリアの定番EASYパスタ「カルボナーラ」レッスン
レシピ材料(2人分) | |
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スパゲッティ | 160g |
パンチェッタ | 20g |
オリーブオイル | 20g |
卵 | 2個 (100g) |
パルミジャーノレッジャーノ | 100g |
黒こしょう | 適量 |
水 | 3ℓ |
パスタを茹でる粗塩 | 24g |
茹で汁 | 必要なら20mlくらい〜 |
調理時間:約15分

ステップ ①
3リットルの水を沸騰させる。沸騰したらと粗塩24gを入れる。
ポイント:沸騰してから塩を入れることでお湯がもっとグラグラするのでパスタがくっつかない!粗塩がなく、家庭用の細かい塩の場合は、塩っぱくなるので塩の量を18gに減らすのがおすすめ!

ステップ ②
パンチェッタを5mm幅の細切りにする。
ポイント:ベーコン、グアンチャーレでもOK。

ステップ ③
卵とパルミジャーノレッジャーノ、黒こしょうを混ぜる。
ポイント:卵は大きさによって重さが違うので慣れるまでは卵を測り、チーズの重さと卵は同量にして混ぜる。

ステップ ④
スパゲッティを茹でる。
ポイント:パスタがグラグラと踊るくらいの火力で茹でる。

ステップ ⑤
フライパンにオリーブオイル、パンチェッタを入れ、弱火にかける。
ポイント:パスタが茹で上がる5分前に火をつけること!早すぎると焦げてしまうので注意!

ステップ ⑥
茹でたスパゲッティをフライパンに加え、弱火のまま約30秒混ぜる。
ポイント:パスタをトングでつかみ、混ぜながら、パスタを冷ます!ここで必要なら茹で汁を加えます。

ステップ ⑦
火を止め、卵液を加え、コンロの上で火を消した状態で約30秒、ひたすら混ぜながら乳化させる。
ポイント:「火を消した状態」で白っぽくソースになるまで混ぜ続けること!不安なら火からおろして混ぜ続けてもOK!

ステップ ⑧
白っぽくなってとろみがついたら完成!仕上げはお好みで黒胡椒やパルミジャーノをかけてもOK!
ポイント:冷めると固まるので早めにお召し上がりください!

本格カルボナーラレシピのポイント:パスタは「少しだけ」冷ましてから卵液を
茹でたてのパスタは、とても熱いもの。そこで卵やチーズを加えると普通は火が入り過ぎてしまい、固まってしまいます。
熱いうちに卵液は加えない!まずはオリーブオイルとパスタをからませながら、少しだけ冷ますこと。
たったのこれだけで魔法のようにカルボナーラが上手に作れます。
でもパスタを完全に冷ましてしまうと乳化しません。
「少しだけ」冷ますことがポイントです。少し=30秒、弱火です。
30秒だけ弱火で混ぜると、茹でたての熱々がちょっと冷め、それと同時にオリーブオイルという「のり」がパスタにくっつきます。
その後、卵液を加え、「火を消して」混ぜることで卵とチーズがパスタに寄り添いながら乳化していきます。
オリーブオイルというのりのおかげで乳化した卵液は、パスタにしっかりからまります。
混ぜるタイミング、温度を守れば簡単で本格的な仕上がりになります。

豆知識 ①:肉とチーズの選び方
カルボナーラを作るとき、どんな肉を使えばいいか、チーズは何がいいか知っていますか?
本場のカルボナーラは、豚ほほ肉の塩漬け「グアンチャーレ」とペコリーノロマーノチーズを使います。
カルボナーラ作りでは、肉とチーズの組み合わせには、塩みと甘みというバランスを考えることが大切です。
グアンチャーレは、脂身が多く、甘みがあるのでチーズは塩っぱいペコリーノロマーノを合わせます。
でもペコリーノロマーノは塩っぱいチーズなので卵とチーズは今回のレシピの半量にするのがおすすめ。
2人前で卵1個、ペコリーノロマーノ50gで作ってください。
パンチェッタは、塩みがあるのでチーズは甘みのあるパルミジャーノチーズを合わせるのがおすすめ。
ベーコンで作るとグアンチャーレよりもさらに甘みがあるカルボナーラに。
大人味ならベーコンのときはペコリーノロマーノをちょっと多めで作りたいところですが、甘みを前面に出すべく、あえてベーコン&パルミジャーノチーズで今回のレシピ通り作ると、食べやすいカルボナーラに。このベーコン&パルミジャーノチーズは甘めなので子供ウケが良かったりします。
ちなみにウンブリア州にはカルボナーラよりも歴史が古い元祖カルボナーラ「カッシャ」というソースがあります。
カッシャは、ローマのカルボナーラそっくり!でもサルシッチャで作ります。
サルシッチャは塩っぱい肉なのでチーズはパルミジャーノ少量で。
肉とチーズの関係は、作りたいカルボナーラをイメージしてトライすると、もっとカルボナーラが楽しくなりますよ!

豆知識 ②:カルボナーラに茹で汁は必要?不要?
茹で汁はどのくらい?と思ったとき、どうやってパスタの湯切りをするかを知る必要があります。
私は、家庭では普通の鍋でパスタを茹でます。湯切りは、トングでパスタをつかんで流し入れるようにフライパンに移すスタイルで湯切りをするのでザルは使いません。
パスタを鍋から直接つかんでフライパンに加える場合、パスタと一緒に茹で汁がちょっとフライパンに入ってしまうので茹で汁は不要です。
でもザルで湯切りをチャッチャ!とされる方は、フライパンに茹で汁も足さないとクリーミーになりません。
「必要なら茹で汁を加える」という表記を、私はよく使います。
イタリア料理全般に言えることですが、パスタに茹で汁を入れるか入れないかは、湯切りの仕方が影響するのでいつも頭に入れておいてほしいなと思います。
まとめ:もうカルボナーラは怖くない
「カルボナーラ、食べたいな。」と言われるのが怖かった、かつての私。
だって自信がない、生クリームが入らないイタリアのカルボナーラは、どうしたって卵が生になったり、火が入りすぎて卵そぼろになったりしてしまうという思いが脳裏によぎり、作りたくない料理ナンバーワンでした。
でも今なら言えます。気軽に「いいよ!」と。
うちのカルボナーラの作り方を紹介すると「もうこのレシピでしか作らなくなった!」とよく言われます。
数あるパスタの中でも、やっぱりこれだけは上手く作りたい。我が家のイタリア人に「イタリアで食べるよりも美味しい!」と言わせたい。
その思いだけで何度も何度も失敗し、作り続けたら、私なりにポイントが見えてきました。
そうやって出来上がったのがこのカルボナーラレシピです。
