イタリアのパスタ旅20州vol.16「カラブリア州」

カラブリア風ニョッキ「ストランゴラプレーティ」とンドゥイヤ入りトマトソース

Gnocchi calabresi alla 'nduja

カラブリアのニョッキは、他の地域と違い、じゃがいもが入っていません。今回はじゃがいもが入らない小麦粉のニョッキ「ストランゴラプレーティ」を作ります。

小麦粉、水があればできてしまうカラブリア風ニョッキ、特徴はもちもち感が強いこと。そしてじゃがいもを茹でる作業もないのでさっと作ることができること。

万能なもっちり生地のニョッキには、パンチが強いソースを合わせるとさらにおいしくなります。

辛口サラミのペースト「ンドゥイヤ」と赤玉ねぎというカラブリア特産品2種を使ったトマトソースをお一人ずつ実習します。赤玉ねぎの甘みがあるので辛すぎない優しい仕上がりのソースですのでお楽しみに！

太いリガトーニ「スキアッフェトーニ」と辛口サラミのクリームソース

Schiaffettoni alla crema di salamino piccante

南イタリアには筒状のパスタがいろいろありますが、カラブリア州では太めの筒状パスタのことを「スキアッフェトーニ」と呼びます。今回はこちらはデモンストレーション形式でご紹介しようと思います。

セモリナ粉の歯ごたえとソースのからみがよい自家製パスタに合わせて、辛口サラミのクリームソースを作ります。

「ンドゥイヤ」だけでなく、サラミもカラブリアならでは！辛口サラミが有名ですが、実はすべて激辛なわけではなく、パプリカなどで赤く見せているタイプもあります。

レッスンではその少しだけ辛口なサラミを使ってトマトクリームソースを作ります。

生ハムやパンチェッタなどで代用もできるトマトクリームソースをご試食いただきます。

鍋ひとつで作るトロペア産赤玉ねぎのスパゲッティ

Spaghetti di Tropea in padella

イタリアで人気の赤玉ねぎといえばトロペア産。その甘みと香りの強さはどこにも負けない1級品として評価が高く、トロペア産の赤玉ねぎは、カラブリア州の郷土野菜です。

この地で手軽に作れておいしいと人気がある伝統パスタが赤玉ねぎのスパゲッティです。

赤玉ねぎの甘みとチーズ味のクリーミーで優しい味の一皿をご紹介したいと思います。

このパスタ、ソースの中で煮込んで作るので鍋がひとつでできてしまう、簡単ですごくおいしいのでお見逃しなく!

毎日のパスタ料理に加えていただきたい、本当に作りやすく美味しい郷土パスタを作ります。

ナスとサラミのコロッケ「ポルペッテ・ディ・メランザーネ」

Polpette alle melanzane e salame

茄子を丸焼きにし、とろとろ茄子をコロッケにしたカラブリア名物「ポルペッテ・ディ・メランザーネ」を作ります。

赤玉ねぎ、サラミも加えることで甘みもプラスされてとても美味しいこのコロッケはカラブリアに行かなくても作ることができます！

クリーミーな仕上がりで冷めても美味しいのでお弁当にもおすすめです。

コロッケは数多くありますが、これはあまり見かけないので作るしかない！どうせ作るならたくさん作っておこうと思うのにあっという間に我が家ではなくなってしまうほど。

夏においしい一品をご紹介します。

ブラックベリーの「グラニータ・カラブレーゼ」

Granita calabrese alle more

さっぱりしたイタリア版かき氷「グラニータ」。

カラブリアはブラックベリーがよくとれる地域でもあり、今回はブラックベリーのグラニータをご紹介します。

ブラックベリーの甘酸っぱさが絶妙で生クリームとのバランスがとっても良いのでカラブリア料理の締めにはぴったりです。

ラズベリーやブルーベリーなどで作ってもおいしく、ジェラートマシンがなくても簡単にできるひんやり冷たいカラブリア夏の味を楽しみましょう。