イタリアカラーで夏の手作りパスタソース4種作りおき

娼婦風トマトソース「スーゴ・アッラ・プッタネスカ」

Sugo alla puttanesca

日本でも人気のプッタネスカソースをスパゲッティと合わせて食べるのがイタリアの夏の定番です。

真っ赤なトマトソースにアンチョビ、ブラックオリーブ、ケッパーの塩気をプラスし、にんにく、ペペロンチーノ、イタリアンパセリ、オレガノで風味づけしたプッタネスカソースは、地中海のクラシックな美味しさが楽しめます。

また、このソースは煮沸消毒した瓶で保存できることもイタリアの家庭で定番になった理由とされています。

コトコトパスタのプッタネスカは、海辺の村で育った義母の保存食レシピから作ります。

毎日食べたくなるおいしい家庭ならではの夏のソースをお一人ずつ実習します。

ワインビネガー入りナスのクリームソース

Crema di melanzane sott'aceto

料理好きなイタリア人が夏に作る作りおきといえば、ナスの瓶詰めです。

白ワインビネガーで煮て柔らかくしたナスにオリーブオイルやハーブで風味漬けしたクリーミーなペーストを作ります。

ほどよい酸味が夏にぴったりでそのままパスタに絡めるのもおいしいですが、チーズによく合うのでパンに塗って食べたり、リコッタチーズやモッツァレラチーズと合わせてパスタにからめて冷製パスタソースとしても楽しめます。

作っておくと予想以上に便利なナスのクリームソースを瓶詰めします。

いろいろな楽しいアイデアでパスタだけでなく、夏の料理に活躍できると思いますのでどうぞお楽しみに。

ズッキーニのフレッシュバジルペースト

Pesto di zucchini e basilico

ジェノベーゼペーストではなく、ズッキーニのペーストを作りおきします。

夏野菜ズッキーニとバジルで作るペーストは、ジェノベーゼよりも軽やかでフレッシュな味が特徴。

さっぱりしているので夏にバジルソースを食べるならズッキーニのペーストがおすすめです。

変色もしづらいのでお弁当や作りおきにぴったりで、パスタソースとして、パニーノとして、じゃがいもとタコとあえたサラダにしたりと万能使いできます。

瓶詰めにしたり冷凍保存もできるので夏野菜がおいしい季節にたくさん作って保存しましょう。

自家製ハーブドライトマトとチーズのオイル漬

Sott'olio di pomodori alle erbe e formaggio

トマトがおいしい季節がやってまいります。この時期に作るべき保存食が自家製ドライトマト。

フレッシュなトマトをハーブの風味を活かして手作りしたハーブドライトマトをチーズやオリーブと一緒にマリネにした瓶詰めを作ります。

このオイル漬けは冷製パスタのソースになります。茹でたパスタとあえて冷やしておけば、簡単にパスタ・フレッダが完成します。

イタリアでは冷製パスタ「パスタ・フレッダ」は夏の定番。普段の食事にワンプレートで楽しんだり、お弁当やパーティーにもカラフルで便利なパスタ料理です。

その他、パンにのせてキリッと冷やしたワインとのお供に、サラダにかけたりと幅広い使い道が自慢のオイル漬けをトマトをドライにするところから手作りします。

作って保存して、また思い出した頃に味わう楽しさをお届けできるレッスンになれば嬉しいです。