
秋になると恋しくなるバーニャカウダ「BAGNA CAUDA」。
バーニャカウダは、ピエモンテ方言でバーニャ(bagna)=ソース、カウダ(cauda)=温かいことから「温かいソース」という意味のイタリア・ピエモンテ州の郷土料理。
この地で古くから新しいワインが出来上がるとバーニャカウダとともにお祝いをしていたとも言われ、にんにく、アンチョビ、オリーブオイルがあれば作ることができるシンプルで美味しいイタリア料理です。
そんな日本でもおなじみのバーニャカウダをパルミジャーノ風にアレンジし、中部イタリアのエミリア・ロマーニャ州風にしたレシピがあります。
今回はいつものアンチョビ風レシピではなくてイタリアの代表チーズ「Parmigiano Reggiano」を使った「パルミジャーノレッジャーノチーズのバーニャカウダ」の美味しい作り方をご紹介します!
レシピ材料(4人分) | |
---|---|
牛乳 | 120g |
生クリーム | 100g |
にんにく | 30〜50g |
パルミジャーノレッジャーノチーズ | 100g |
こしょう | 適量 |
調理時間:約30分
ステップ ①
にんにくの皮をむき、2つ割りにして芯を取り除く。バーニャカウダはにんにくの質も大事なポイント。新鮮で傷みのないものを選びましょう。臭みの原因や消化不良にもなるので手間はかかりますが、芯はきちんと取り除いたほうが美味しくなります!

ステップ ②
生クリームと牛乳、にんにくを鍋に入れ、とろ火で約10分煮る。この時、吹きこぼれないように火加減に注意して!チーズも後で加えるので使用する生クリームは35%の乳脂肪分がオススメです。牛乳の代わりに豆乳で作ることもできます。
ステップ ③
にんにくが柔らかくなったら、フードプロセッサーやミキサーでポタージュ状にする。ミキサーがない場合は、スプーンや木べらでにんにくを潰して滑らかな状態にしましょう。早くにんにくに火を通したい場合は、スライスやみじん切りにしたにんにくで作ると良いと思います。

ステップ ④
再び鍋に戻し、パルミジャーノレッジャーノチーズを加え、とろ火にかける。お好みで少しのペコリーノチーズまたはペコリーノロマーノチーズも加えればチーズのアクセントで風味アップに。混ぜながらチーズを溶かす。焦がさないようにゆっくり混ぜる。バーニャカウダポットで煮詰まっていくので濃度は木ベラからタラタラ落ちるくらいがベスト!パルミジャーノレッジャーノ以外にも、グラナパダーノ、フォンティーナチーズ、タレッジョチーズなどで作ることもできます。

ステップ ⑤
バーニャカウダポットに流し入れ、茹で野菜やスティック状にカットした生野菜、パンなどをつけてゆっくり楽しむ!バーニャカウダポットがない場合は、耐熱皿に入れて召し上がってください。野菜は、ブロッコリーやカリフラワー、スティックセニョール、セロリ、にんじん、フェンネル、ベビーコーン、マッシュルーム、パプリカ、キャベツなど色々な種類のものを用意すると楽しさが増えます!

ポイントは本物のパルミジャーノレッジャーノチーズ
美味しいポイントはチーズの質。
パルメザンではなく、パルミジャーノレッジャーノという表記のチーズを探すこと。手に入らない場合は、グラナパダーノチーズでも代用して作ることができます。
今はネットショップなどでも手軽にバーニャカウダポットと呼ばれる下にキャンドルを入れて温めながらバーニャカウダを楽しむことができる器が日本でも手に入るのでチェックしてみてください。
バーニャカウダは、仲間同士で楽しめる料理であることからイタリアで「友情のシンボル」とも言われ、ゆっくり食事を楽しみたいときにオススメです。
イタリアではバーニャカウダデーが存在し、毎年11月下旬開催(今年は11月22〜24日)です。
コトコトパスタイタリア料理教室のレッスンでも人気のメニューであるバーニャカウダをぜひ皆さんもこの日に合わせて作ってみてください!
パスタ教室