栗粉のパッパルデッレと新年を祝うレンズ豆のラグーソース

トスカーナ州の栗粉パスタ「パッパルデッレ」

Pappardelle toscane alla farina di castagne

冬になると恋しくなる栗粉を使ったパスタを作ります。

パスタ生地に練りこんでもホクホク感が残り、いつもの生パスタとはひと味違った甘みとつるっとした食感が楽しめる平打ちパスタ「パッパルデッレ」に仕上げます。

パッパルデッレは、トスカーナ州を中心にした中部イタリアで作られてきた幅2cmほどのリボン状のパスタで冬シーズンの濃厚なソースとの相性が抜群です。

栗粉を使ったパスタは、パッパルデッレだけでなく、同じ作り方で様々なパスタに応用することができますが、それは基本の配合あってのこと。

栗粉と小麦粉の弾力の違い、粉の特質などをマスターし、今後のご家庭での栗粉のパスタ作りにつながるようお伝えできればと思っています。

外ではなかなか味わえない、ホクホク温まる栗粉パスタを一緒に楽しみましょう。

新年を祝うイタリア風レンズ豆と肉のラグー

Ragù di lenticchie per l'anno nuovo

新しい年の始まりに、レンズ豆をたくさん食べると一年が豊かに乗り切れると言われるイタリア。

レンズ豆は昔、お金の代わりだったことから一年間、食べるものに困らないですむようにと私たちもイタリアで年越しをすると年明けからレンズ豆攻撃に合います。

でもレンズ豆は栄養価も高く、鉄分も豊富。オリーブオイルとの相性も良いのでイタリア料理に使うとすごく美味しく味わえる食材です。

いつものミートソースよりも軽く、つぶつぶ感も美味しくいレンズ豆と肉のラグーを作ります。

イタリアの小学校で娘が一番好きだった給食メニューがレンズ豆のラグーだったほど、子供も大好きな味です。

ラグー好きな方にオススメしたい美味しく健康的なソースとともに新しい年を迎えたいと思います。

じゃがいもとモッツァレラのトルタ・ズブリソローナ

Torta sbrisolona con patate e mozzarella

ミラノで有名なロンバルディア州の郷土菓子「トルタ・ズブリソローナ」。クッキーをボロボロにして焼いた焼き菓子です。

今回は一品としてじゃがいものニョッキ生地をベースに作った塩味のトルタ・ズブリソローナを作ります。

マッシュポテトの間に、モッツァレラチーズとサルシッチャを挟み、ポロポロのポテトを散らして焼き上げます。

焼きたてだけでなく、温め直しても食べることができるので持ち寄りパーティーや作りおきにもおすすめの料理です。

間に挟むモッツァレラチーズとサルシッチャの塩気がポイントですが、アンチョビやキノコ、ゴルゴンゾーラチーズなど色々な食材を挟んでバリエーションも楽しめます。

簡単で美味しい冬のオーブン焼きを作りますのでお楽しみに。

揚げない白いクリームドーナツ「フィオッキ・ディ・ネーベ」

Fiocchi di neve alla panna montata

雪の結晶という意味の「フィオッキ・ディ・ネーベ」。冬をイメージしたお菓子で揚げない白いクリームドーナツを作ります。

ブリオッシュ生地にクリームを挟んだおやつにぴったりの発酵菓子です。

イタリアのお菓子屋さんで修行していた頃、霧の中を歩いてお店に行くと焼きあがったドーナツにクリームを詰めるのが私の仕事でした。

必ず小さいサイズのものを朝食にひとつ分けてくれ、寒い冬の小さな幸せだったことを思い出しながら、冬のおやつを作り、ご試食いただきます。

油で揚げればいつものドーナツにもなり、揚げないでオーブンで焼けばヘルシーなドーナツになるのでその時の気分でアレンジもできます。

クリームもイタリアならではのヌテッラを詰めたり、カスタードクリームを詰めたりと楽しめます。

お持ち帰り分・その他

Per casa e varie

ご試食にはパスタ、塩味のトルタ、ドーナツの他、ワインやエスプレッソが付きます。

ご自身作られたパスタは、お持ちいただいたタッパーに入れた状態で約4人前相当を、ソースはこちらで用意した袋に入れた状態で約4人前相当をお持ち帰りいただきます。